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2023.11.01

放置していませんか? ” 便潜血陽性 ”


健康は365日のつみかさね
消化器内科より
まほろば 2019年7月号掲載


放置していませんか?
『 便潜血陽性 』


 便潜血反応検査で陽性になった場合、まず思い浮かぶのは大腸がんかもしれません。しかし、検査結果が陽性だからといってすぐに悲観的になる必要はありません。報告によると、陽性の人が最終的に大腸がんと診断されるのは、3%程度といわれています。それはがん以外にも痔やポリープ、潰瘍性大腸炎などの炎症疾患でも陽性反応が出るからです。


 では、97%はがんの心配がないから「わざわざ精密検査を受ける必要はない」ということでいいのでしょうか?


 いいえ。がんの心配が少ないからといって安心してはいけません。


 大腸がんの多くは、腺腫という良性のポリープが進行して大腸がんになるといわれています。このため、内視鏡検査で発見されたポリープは切除することを勧めています。ポリープの状態で切除することにより、大腸がんになるリスクを減らすことができるのです。実は、これらのポリープと大腸がんを合わせると、便潜血反応検査で陽性になった人の30%にも達します。
 また、大腸がんの初期段階には自覚症状がないことが多く、大腸がんが出血を伴った場合には病状が進行している可能性が高くなります。いずれにしても、便潜血検査の結果が陽性になった原因を特定することが重要です。精密検査を受けずに「どうせ、痔だろう」と、本人で決めつけてしまうことは非常に危険です。そのためにも専門医への受診や大腸内視鏡検査などの精密検査を受けましょう。







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 早期の大腸がんは症状があらわれにくく、自覚症状がある場合は病状がかなり進行している可能性があります。自覚症状がなくても定期的に健診を受けることそして、精密検査が必要な場合には積極的に大腸内視鏡検査を受け大腸がんを早期に発見することが大切です。


 早期の大腸がんは症状があらわれにくく、自覚症状がある場合は病状がかなり進行している可能性があります。自覚症状がなくても定期的に健診を受けることそして、精密検査が必要な場合には積極的に大腸内視鏡検査を受け大腸がんを早期に発見することが大切です。


気になる症状がある場合は消化器内科までご相談ください。

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