院長ご挨拶
2021年4月1日をもちまして、社会医療法人松藤会 入江病院 院長に就任致しました。
中学生までこの地で生活しておりましたが、2003年に香川医科大学を卒業後、初期研修医から11年間を沖縄の地で過ごし、救急専門医、臨床研修指導医として研鑽を積んだ後、同県の初期研修医教育体制構築、沖縄県クリニカルシミュレーションセンターや沖縄県ドクターヘリ事業など新規事業導入の経験を経て2014年4月に当院へ入職しました。
専門は救急外来診療及び初期研修医教育で同年8月より副院長職に就き約7年間、救急搬送受け入れ数を伸ばすことで社会医療法人取得に尽力してまいりました。
2020年より姫路市でもコロナウイルス感染症が猛威を振るう中、当院は対応認可施設ではありませんが、感染管理部門を統括し職員一丸となることで可能な限り地域の救急患者さんを受け入れ、幸い1人の職員感染者を出すことなくコロナ禍をこれまで乗り切ってまいりました。

当院は1972年よりこの地に産声をあげて以来、まもなく開院50周年を迎えようとしています。大規模病院のような特別な機能や専門性を有しないにも関わらず当院がこの地に建ち続けているのは「その時必要とされていることを地域の皆様に提供してきた」歴史と「50年間変わらず、地域の皆様に支えていただいた」歴史によるものであると感じております。
当院を中心とした地区は今後40年、徐々に人口が減り、高齢化が進み「幅広い分野を横断するような診療体制」が必要な地域と予想されています。当院ではこれまでの診療体制を維持しつつ、総合診療部門を拡大するとともに、近隣施設と連携を強化することで、在宅から救急・療養までを包括した医療を提供してまいります。
医療や社会情勢がますます複雑になっていますが、この時代を地域の皆様と乗り切る一助たる組織となるよう邁進してまいります。
2021年4月1日
社会医療法人松藤会 入江病院
院長 入江聰五郎
