人工透析内科(人工透析室)

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人工透析内科(人工透析室)

人工透析室について

当院の人工透析室は、昭和48年(病院開設翌年)に近隣地域で最初に導入しました。スタッフは医師(専任)、看護師、臨床工学技士、看護助手を配置し、患者さんとのコミュニケーションを大切に日々従事しています。

治療においては、各診療科や病棟と連携を図り、1人1人の患者さん適した治療が提供できるよう取り組んでいます。専任医師だけでなく、循環器内科や糖尿病内科の専門医からフォローを受けて頂くことも可能です。
血管・血流障害に対しては、シャント超音波(エコー)検査を行い、必要に応じて他の医療機関と連携を図り、シャントトラブルの早期発見に対応できるよう努めています。

また、患者さんのQOL (生活の質) を保つことにもサポートしていきたいと思っています。透析を受けながらもスポーツや旅行などアクティブに活動されておられる方もたくさんいらっしゃいます。「透析治療を始めてしまうと何もできない…」とお思いの方が非常に多いようですので、ご本人の意欲を高めてあげながら、出来る限り閉じこもりにならないようにサポートしていけたらと考えています。



透析療法について

血液透析(HD)

血液透析とは、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓(機械)に血液を通して、血液中の老廃物や余分な水分を除去し、血液をきれいにしてから体内に戻す治療法です。末期の腎不全、慢性腎不全における治療の主流となっています。一般的な血液透析の場合、週3日程度で1回の治療は概ね4時間の治療時間を要します。

血液透析濾過(オンラインHDF)

HDFとは、血液浄化療法の一種で、血液透析(HD)に血液濾過(HF)を組み合わせた治療法です。血液濾過を組み合わせることで、透析アミロイド症(透析合併症)の原因となる、蛋白結合性尿毒素を除去することが可能となり、関節痛や痒み、貧血、不眠の改善、食欲増進(栄養状態の改善)、透析中の血圧低下予防などが期待できます。
HDFには、オフラインHDFとオンラインHDFがあります。
オフラインHDFは、補液バックに入った薬剤を点滴注射のように注入して使用します。補液量(10リットル前後)は少ないという特徴があります。一方、オンラインHDFは、透析液をそのまま補充液として使用するため、濾過するために足される補液量が多くなるという特徴があります。大量に補液を行うことで、ダイアライザーに強い圧力をかけることができるため、より多くの老廃物を除去することができます。
しかし、透析液を補充液に使用するためには、厳重な透析液の水質管理をしていなければなりません。
当院では、日本透析医学会の定めるガイドラインを基準に水質管理をしています。質の高い透析を行うためには、質の高い透析液の使用が重要です。

その他

  • 当院では、日中の透析の他に、月・水・金は夜間透析(17:00~22:00)も行っており、患者さんのライフスタイルに合わせた透析治療をご提供いたします。

  • ご自身で通院が困難な方は、スタッフまでご相談下さい。

透析室の概要と設備

透析実施日 月・水・金 / 午前・午後・夜間
火・木・土 / 午前
透析時間 午前 7:45~12:30
午後 12:45~17:30
夜間 17:00~22:00(入室は17:45まで)
ベッド数 32床
治療内容 血液透析(HD)
血液透析濾過(オンラインHDF)
設 備
  • 各ベッドに液晶テレビを完備

  • 個人ロッカー設置

  • ベッドの空きがあれば旅行等の際の臨時透析もしています

  • 患者様毎にシーツ交換を行っています