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2024.02.06

感染性胃腸炎が増えています!


現在(2024年2月6日)、姫路市では感染性胃腸炎の患者数が増加しています。
感染性胃腸炎はウイルス、細菌、その他の微生物によって引き起こされる病気であり、下痢や嘔吐、腹痛、発熱などの症状を引き起こします。1年を通して発生しますが、冬季にかけてピークを迎えます。ノロウイルスなど、これらの病原体は感染力が非常に強く、感染した人との接触、または汚染された食品や水などを通じて感染が広がります。
感染対策について、まとめていますので参考にしてください。


ノロウイルスとロタウイルス

病原体 ノロウイルス ロタウイルス
潜伏期間 1日~2日 2日~4日
症 状 下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱 水のような下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱
特 徴 症状は1~3日程度続く。
感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染する可能性がある。
症状は3~8日程度続く。
乳幼児や小さな子供に高い感染力を持つ。


感染経路について

 

  • 人から人への感染
    感染者との直接的な接触(握手や抱擁など)を通じて感染する。または、感染者が触れた物や表面(ドアノブ、食器、トイレなど)に残った病原体を、他の人が触れた後、無意識に顔や口を触ることで間接的に感染する。
  • 汚染された食品や水からの感染
    感染性病原体に汚染された生の食品や十分に加熱されていない食品の摂取。特に牡蠣などの二枚貝の生食や加熱不十分による感染が多い。
    また、感染性病原体に汚染された水にも注意が必要です。これには飲料水だけでなく、水を使用して洗った食品や汚染された浴槽の湯船など含まれます。


感染予防のポイント

1.感染予防の基本『手洗い』が重要

 

  • ノロウイルスに対してアルコール消毒の効果は期待できません。アルコール消毒は補助的な手段として利用することはできますが、ノロウイルス予防の主要な方法としては、石鹸と水による手洗いが最も効果的です。
  • 手洗いは石鹸を使用して丁寧洗い、十分な水で流すことが大切です。特に食事前、トイレの使用後、外から帰宅した直後、嘔吐物や便に触れた後には、手洗いを徹底しましょう。
    正しい手洗いについては『 手洗い、うがいを忘れずに 』を参考にして下さい。
  • 手洗い後は共用のタオルは使用せず、ご自身のハンカチやペーパータオルで拭くようにしてください。

2.嘔吐物や便の処理

 

  • 処理を行う人は、使い捨て手袋、マスク、ガウンを着用します。処理を行わない人は近づかないこと。
  • 汚物の手前にペーパータオルを被せて、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を噴きかけて近づきます。
  • 汚物は外側から内側に向けて、飛び散らないように拭き取ります。
  • 汚物とペーパータオルは直ぐにビニール袋に入れて処分する。
  • 拭き取り場所と周辺を塩素濃度 0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを染み込ませたペーパータオルで覆うか、浸すように拭いて、10分後に水拭きする。
  • 処理後は十分に手洗いを行う。

3.食材の調理や食器・調理器具の取り扱いについて

 

  • 牡蠣など二枚貝は十分加熱してから食べましょう。
    食品の中心温度85度以上で1分間加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。
  • 胃腸の調子が悪い場合は、調理を行うことは避けましょう。
  • 食器や調理器具は、使用後すぐに熱湯と洗剤で洗い、適切に乾燥させます。


ノロウイルスやロタウイルスの感染を予防するためには、『手洗いの徹底』、『食品の安全な取り扱い』、『適切な消毒方法』などが重要です。特に乳幼児や高齢者など、感染が重症化しやすい人々のいる環境では、予防を行うようにしましょう。