下痢

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下痢

 下痢は、日常生活における食べすぎや飲みすぎによるものから、腸内細菌やウイルスによって引き起こされる感染症、ストレスや食物アレルギー、それ以外の病気によっても起こるものがあり、 2週間以内に治る下痢は「急性下痢」、4週間以上続く下痢を「慢性下痢」といいます。症状としては、腹痛や軟便・水様便が続き、脱水症状になることもあります。治療が必要な場合は、脱水症状の防止や病原体に応じた薬物治療などを行います。感染症から守るためには手洗いや調理の際の衛生管理、生食や加工肉の避け方など、予防方法も重要です。

下痢になった時の注意点

 
  • 水分補給をしっかり行うこと。下痢によって体内の水分や電解質が失われるため、こまめに水分をとることが大切です。水分補給を行う際、冷水はお腹を刺激を刺激して症状を悪化させる可能性があるため、 常温や白湯などを飲むようにしましょう。また、コーヒーや緑茶などカフェインを含むもの、アルコールは控えてください。
  • 健康食品やサプリメントなどを控えること。下痢の原因になる可能性があるため、医師の指示がない限り控えましょう。
  • 食事に気を付けること。脂肪や繊維質の多い食品、加工食品、アルコールなどは刺激となる場合があるため、消化の良い、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。白粥や煮込みうどん、 すりおろしリンゴ、コンソメスープなどが適しています。空腹でも一気に食べずに少しずつ、ゆっくり食べてください。
  • 原因不明の場合は早めに医師に相談すること。下痢が慢性化したり、症状が強く現れる場合は早めに医師の診察を受け、原因を特定して適切な治療を受けることが大切です。

下痢で疑われる病気

 便秘そのものが病気であるわけではありませんが、長期間にわたって便秘が続く場合や、便秘に伴って腹痛や腹部膨満感、吐き気、食欲不振などの症状がある場合は、下記のような病気が原因として考えられます。

過敏性腸症候群 腸の運動異常によって腹痛、腹部不快感、膨満感、便秘、下痢などの症状が現れる慢性的な疾患です。原因は不明で、ストレスや食事などの外的要因が症状に影響を与えるとされます。診断は症状に基づいて行わ れ、食事療法や薬物療法、心理療法などが治療法として用いられます。
甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモンの分泌不足によって、腸の運動が鈍くなり、便秘が引き起こされることがあります。
大腸がん 大腸がんは早期の段階では症状が出にくい病気ですが、主な初期症状に便秘、下痢、腹痛、血便などの便通異常が出現することがあります。大腸がんは早期発見・早期治療が鍵となりますので、定期的に検診が受け ることが大切です。
薬剤性便秘 医薬品の使用が原因で便秘が起こることがあります。様々な薬剤が原因となり得ますが、主に鎮痛剤、抗うつ薬、抗精神病薬、抗ヒスタミン薬、利尿剤、鉄剤などが挙げられます。これらの薬剤が消化管の神経や筋 肉を抑制するため、腸の蠕動運動が低下し、便がうまく排出されなくなることが原因です。また、薬剤が便を硬くするため、便秘が悪化することもあります。

次のような場合は受診を

  • 腹痛や腹部膨満感を伴う場合
  • 吐き気や嘔吐、発熱などの症状を伴う場合
  • 血便や黒色の便が出た場合
  • お薬の服用や浣腸などを行っても排便がない場合
  • 腹部にしこりや腫瘤がある場合
  • 便秘の症状が1か月以上続く場合

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下痢のことでお悩みの場合は内科・消化器内科までご相談ください。

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