便秘

ホーム > 診療のご案内 > 気になる症状や痛みを調べる > 便秘

便秘

 便秘とは、排便回数が減少し、排便が困難になる状態を指します。主な原因は加齢や運動不足、食物繊維不足、水分不足、ストレス、薬の副作用などです。便秘は、腹痛、腹部膨満感、吐き気、食欲不振などの症状を引き起こすことがあります。便秘を解消するためには、食物繊維や水分を十分に摂取し、運動習慣を身につけることが重要です。また、医師からの指示があれば、薬や浣腸を使用することもあります。便秘が続く場合は、医師に相談することをおすすめします。

性別や年齢による差は?

 性別や年齢によって、便秘の発生率や症状の重さには差があります。慢性的な便秘は50歳以下の女性に多い傾向があります。生理前や妊娠中、出産後などのホルモンの変化や、女性特有の骨盤内の圧迫などが原因となることが多いとされています。
 年齢については、高齢者に多い傾向があります。年を取ると腸の運動が鈍くなるため、便秘になりやすくなります。70歳を過ぎると筋力や神経の衰えにより男女差は見られなくなります。
 ただし、年齢や性別にかかわらず、運動不足や食生活の乱れ、ストレスなどのライフスタイル要因が便秘の原因になることもあります。便秘に悩んでいる場合は、医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

便秘で疑われる病気

 便秘そのものが病気であるわけではありませんが、長期間にわたって便秘が続く場合や、便秘に伴って腹痛や腹部膨満感、吐き気、食欲不振などの症状がある場合は、下記のような病気が原因として考えられます。

過敏性腸症候群 腸の運動異常によって腹痛、腹部不快感、膨満感、便秘、下痢などの症状が現れる慢性的な疾患です。原因は不明で、ストレスや食事などの外的要因が症状に影響を与えるとされます。診断は症状に基づいて行われ、 食事療法や薬物療法、心理療法などが治療法として用いられます。
甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモンの分泌不足によって、腸の運動が鈍くなり、便秘が引き起こされることがあります。
大腸がん 大腸がんは早期の段階では症状が出にくい病気ですが、主な初期症状に便秘、下痢、腹痛、血便などの便通異常が出現することがあります。大腸がんは早期発見・早期治療が鍵となりますので、定期的に検診が受ける ことが大切です。
薬剤性便秘 医薬品の使用が原因で便秘が起こることがあります。様々な薬剤が原因となり得ますが、主に鎮痛剤、抗うつ薬、抗精神病薬、抗ヒスタミン薬、利尿剤、鉄剤などが挙げられます。これらの薬剤が消化管の神経や筋肉 を抑制するため、腸の蠕動運動が低下し、便がうまく排出されなくなることが原因です。また、薬剤が便を硬くするため、便秘が悪化することもあります。

次のような場合は受診を

  • 腹痛や腹部膨満感を伴う場合
  • 吐き気や嘔吐、発熱などの症状を伴う場合
  • 血便や黒色の便が出た場合
  • お薬の服用や浣腸などを行っても排便がない場合
  • 腹部にしこりや腫瘤がある場合
  • 便秘の症状が1か月以上続く場合

診療科のご案内

便秘のことでお悩みの場合は内科・消化器内科までご相談ください。

内科のご案内

消化器内科のご案内