2025.10.29
マイナ保険証の切り替えはお済みですか?
健康は365日のつみかさね
医事課より。マイナ保険証の切り替えはお済みですか?
まほろば 2025年10月号掲載
マイナ保険証とは、健康保険証として登録されたマイナンバーカードのことです。
従来の健康保険証は、紙またはカード形式で交付されてきましたが、制度改革により、マイナンバーカードを保険証として使う運用に移行しています。
従来の保険証の有効期限は?
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保険証に有効期限の記載がない場合:2025年12月1日まで
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保険証に有効期限の記載がある場合:記載されている有効期限まで
なお、姫路市の国民健康保険や後期高齢者医療制度は、2025年7月末をもって、保険証は変わっています。マイナ保険証をお持ちでない方には「資格確認証」が郵送されています。
※2026年3月末までは、有効期限が切れた従来の保険証でも保険加入を確認できれば保険診療を受けられます。
対応できる医療機関の割合は?
95%以上が対応しています
姫路市内の病院はすべて対応しています。また、診療所(歯科を除く)においても、95%以上がマイナ保険証に対応しています。
市内でも着実に普及が進んでおり、普段利用されている医療機関の多くでマイナ保険証を使える環境が整っています。
マイナ保険証の利用割合は?
10.1%から45.9%へ
半数近くの方が利用しています
2023年3月時点では10.1%と低い割合でしたが、2025年7月には45.9%まで増加しました。制度開始当初はごく一部の利用に限られていましたが、対応する医療機関・薬局の拡大や、保険証廃止に向けた周知の進展により、利用率は着実に上昇しています。
マイナ保険証はどのように役立つの?
マイナ保険証を利用することで、私たちの暮らしに次のようなメリットがあります。
① 医療の安全と質が向上
マイナ保険証を使うと、これまでの薬の処方履歴や特定健診の結果を同意のもとで医師や薬剤師が確認できます。そのため、薬の重複や飲み合わせによる副作用のリスクを減らし、正確な情報に基づいた診断や治療が受けられるようになります。
② 高額医療費も窓口で軽減
医療機関で高額な医療費がかかる場合でも、マイナ保険証を利用していれば、その場で自己負担額が限度額までに抑えられます。従来のように事前に役所で限度額適用認定証を申請・取得する必要がなく、急な入院や治療でも安心して受診できます。
③ 医療費控除の手続きが簡単に
医療機関や薬局での受診記録がマイナポータルに自動的に保存されるため、領収書を一枚ずつ保管して確定申告に提出する手間が不要になります。記録をまとめて確認できるので、医療費控除の申告もスムーズに行うことができ、管理にも役立ちます。
マイナ保険証はどのように使うの?
マイナ保険証を利用するには、まずマイナンバーカードを健康保険証として登録する手続きが必要です。登録は、医療機関や薬局の窓口に設置されたカードリーダーから行う方法、スマートフォンやパソコンを使ってマイナポータルで登録する方法、または一部の銀行ATMなどから行う方法があります。手続きは一度だけで済み、その後はカードを持って医療機関を受診すると、窓口でかざすだけで保険証として利用できるようになります。
さらに、今年の9月19日からは スマートフォンを使ったマイナ保険証のサービスも始まりました。これは、マイナンバーカードをスマホに取り込み、カードを持ち歩かなくてもスマホをかざして保険証として利用できる仕組みです。対応する医療機関や薬局はまだ限られていますが、今後順次拡大が予定されています。普段からスマホを持ち歩く方にとっては、より便利で安心して使える新しい方法です。
※2025年11月現在、入江病院では対応していません。
