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2024.04.30

脱水症対策!! 尿の色から脱水チェック


GW前半は全国各地で30℃前後まで気温が上がり、真夏日(30℃以上)を記録したところもあるようです。
姫路市でも25℃を超え、「まだ4月なのに、暑いなぁ…」と感じた人も多かったのではないでしょうか。
気温の上昇に伴って心配なのが、「熱中症(脱水症)」です。
今の時期は夏場に比べると気温は高くありませんが、身体が暑さに慣れていないため、熱中症になりやすい状態にあります。水分補給などしっかりと対策を行う必要があります。
これから夏に向けて、熱中症(脱水症)対策を掲載していきます。ご参考にしてください。

尿の色はなぜ変わるの?

私たちの体は、食べ物や飲み物から取り入れた水分を使って、体内の機能を正常に保っています。余分な水分や体に必要なくなった物質は、腎臓で処理されて尿として体外に排出されます。このとき、腎臓は血液から水分を再吸収することで、体内の水分バランスを調整しています。

尿の色と脱水症状

体内に水分がたくさんあるときは、腎臓が余分な水分をたくさん尿にして排出します。その結果、尿は薄く、透明から淡い黄色になります。
しかし、体内の水分が不足しているときは、腎臓が水分を可能な限り再吸収しようとします。そのため、排出される尿の量が少なくなり、尿に含まれる物質の濃度が高くなります。これが尿を濃い黄色に変える原因です。

尿の色から脱水チェック

尿の色は、脱水症を判定するのにわかりやすいチェックポイントです。水分量が正常な場合、尿の色は薄い黄色です。しかし、水分量が不足していくと、尿の黄色味は濃くなっていき、オレンジ色から茶褐色へと見た目が変化します。
ただし、睡眠中は尿濃縮能という腎臓の働きにより尿が濃くなりますので、起床時の尿が濃くなることは問題ありません。日中になっても濃い場合は水分量が不足している可能性もあります。
下記の表では「2」の段階で、水分量は不足しています。「5」より濃い場合や赤や茶色が混じっている場合はすぐに病院へ行きましょう。

問題ありません。
普段通りに⽔分をとりましょう。
問題はありませんが、もう少し給⽔しましょう(コップ1杯程度)。
1時間以内に約250mlの⽔分をとりましょう。
屋外、あるいは発汗していれば500mlの⽔分をとりましょう。
今すぐ250mlの⽔分をとりましょう。
屋外、あるいは発汗していれば500mlの⽔分をとりましょう。
今すぐ1000mlの⽔分をとりましょう。
この⾊より濃い、あるいは⾚/茶⾊が混じっているときは、脱⽔症状以外の問題が考えられます。すぐに病院に⾏きましょう。

参考:熱中症の予備軍『隠れ脱⽔症』の⾒つけ⽅(厚生労働省)より