動悸

ホーム > 診療のご案内 > 気になる症状や痛みを調べる > 動悸

動悸

動悸とは、心臓の鼓動を強く感じたり、速く感じる症状のことを指します。普段から心臓の鼓動を意識している人は少ないと思いますので、動悸を感じた時は不安になりますね。動悸は誰にでも起こりうる症状で、一般的に運動後や緊張・興奮したときなど、身体が一時的に活動している状態で起こることが多いです。また、ストレスや不規則な生活による睡眠不足が原因で起こることもあります。
これらの場合は休息を取ることで症状は改善されることが多いので心配はありませんが、何もしていない時や軽い動作でも動悸を感じたり、息切れを伴う場合などは病気が隠れている場合もありますので、医療機関を受診するようにしてください。

動悸と不整脈

動悸と不整脈は、ともに心臓に関連する言葉として耳にすることが多いため、混同されやすいですね。この2つの違いを簡単に解説します。
動悸は、心臓の鼓動を強く、または速く感じることを指します。たとえば、運動後や緊張時に「ドキドキ」という感覚を強く感じるのが動悸です。これは「感じる」という主観的な体験です。
一方、不整脈は心臓の鼓動のリズムが正常でなくなる状態を指します。これは心臓の電気的活動の乱れで、具体的には鼓動が速かったり、遅かったり、不規則であったりします。この状態は、医療機器を使って「客観的に」確認することができます。
動悸は「感じる鼓動」、不整脈は「実際の鼓動の乱れ」です。
もし頻繁に動悸を感じる場合は、それが不整脈の兆候である可能性も考えられるため、医療機関を受診するようにしてください。

動悸で疑われる主な病気

不整脈 何らかの理由で心臓の鼓動のリズムが正常でない状態。加齢に伴うものや、体質によるもの、心疾患によるものなど原因はさまざま。
心房細動 心臓の上部である心房が速く不規則に収縮する状態(けいれん)。結果として血流が乱れ、心臓の働きが低下する。放置すると脳梗塞などを招く血栓、塞栓のリスクが上がるため注意が必要。
心臓弁膜症 心臓の弁が正常に開閉しない病状。狭窄や逆流などの異常が起こり、血流が妨げられることで動悸を引き起こすことがある。
甲状腺機能亢進症 甲状腺が過剰にホルモンを分泌する病気で、バセドウ病や甲状腺の腫瘍、甲状腺炎などの総称。甲状腺のホルモン分泌機能が過剰に高まることで、動悸のほか、体重減少や手の震えなどの症状が見られる。
鉄欠乏性貧血 鉄分が不足して赤血球の生成がうまくいかない状態。酸素を運ぶ能力が低下することで、動悸や疲れやすさ、顔色の悪さなどの症状が出る。
低カリウム血症 血液中のカリウム濃度が正常よりも低い状態。カリウムは心臓の電気的活動に関与するため、低下すると動悸や不整脈のリスクが増加する。
不安障害 過度な不安や恐れが継続的に感じられる精神的な状態。動悸や息苦しさなどの身体的症状が伴うことが多い。

次のような場合はすぐに受診または119番を

  • 咳や痰が収まらない
  • 呼吸音が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」など
  • 身体を少ししか動かしていないのにすぐに息が切れる
  • 呼吸がしにくい
  • 胸が痛む
  • めまいやふらつきがある
  • 冷や汗がある
  • 失神する

診療科のご案内

動悸のことでお悩みの方は循環器内科・内科までご相談ください。

内科のご案内