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りじ鳥  ~No.3~

写真   「 医師の使命は命を救うこと 」


アリストテレスの言葉とされています。

今回は紹介された書籍の一節の題名として目に入りました。
新進気鋭の外科医が「救える命は何としてでも救え」という外科医の立場としての最善を常に目指したことの回想が述べられます。そして、「心を支えることを十分に考えていなかった」ことから患者さんにとって最善だったかと自らに問うのです。

「救える命は何としても救う」という立場を尊いものと考えます。私は、このような意志を持つ外科医を非常に尊敬します。たとえ「少々(-.-;)」癖があってもです。

この言葉は、使い古された言葉といってよいものです。にもかかわらず、その言葉が刺さったのは、全く違った文脈から新しい意味を帯びて感じられたからです。

死に向き合う人々はどのようにあるべきか、という状況ではこの言葉はより広い意味を現します。
前述の外科医の最善の立場は「生存の継続」により重きを置いたものです。
死に向き合うとき、「生存の継続」とは一見相いれませんが、「いのち」とは死を含むものなので生存と死は双方救いの対象となります。

「命」とは体だけでなく、「人生にとっての意味」を含むと著者は述べます。ここにきて、この言葉は、本来の意味を取り戻したのではないでしょうか。

「医療者の使命は人生を救うこと」なのです。

とても大仕事なのです。

えらいこっちゃ りじ鳥
写真
出典 「平穏死」を受け入れるレッスン
著者 石飛幸三