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りじ鳥  ~No.2~

写真   「 力は摩擦から生まれる 」


この言葉が刺さったのは、苦労へのやせ我慢の方法がこれだと思ったからです。

苦労はしたくないものの、苦労は降ってわいてきます。逃れることができないなら、せめて苦労の納得のいく理由でもあれば、と考えていたのです。

しかし、この言葉は間違っているように思いました。
確かに、木と木の摩擦から火を起こすことができます。
磁場と磁場との摩擦から電気が発生します。
こすり合わせたり、干渉させる行為そのものに力を必要とします。
力が摩擦から生まれているとはいえません。

それでも、この言葉がナンセンスとは思えませんでした。

「摩擦によりエネルギーは変容する」であれば科学的に正しいといえます。
物質が熱エネルギーに、磁力が電力にそれぞれ変容するのです。
同じ苦労であっても、摩擦を避けた場合と、摩擦を受け止め、意味を与える場合とでは何かが異なります。
いやなことから逃げている人と、いやなことにもきちんと向き合う人とは何かが違います。

いやなことに向き合うためには、精神力を必要とします。しかし、困難を乗り越えたとき以前と何かが変わっていると感じます。精神力が「増える」とでもいえばよいでしょうか。
心理的な状態の喩えと考えれば、「精神力は精神の摩擦から生まれる(増加する)」といえます。現在の心理学でも同様の仮説があります。この言葉は意味あるものと感じます。

苦労はしたくないもんだ。 りじ鳥
写真
出典 スーフィー教徒のアルメニア人