医師紹介

“この病院があるからこの土地に安心して住める”と思って頂ける病院に

院長 入江 聰五郎 [香川医科大学医学部卒業/日本救急医学会 専門医/日本DMAT 隊員]

現在の日本の医療を取り巻く様々な問題の中、極度に専門化・細分化せざるを得なくなった診療各科を横断して総合的、かつ全人的に患者を診る。
それが総合診療の定義です。
が、私は“隙間を埋めるのが総合診療医”という表現を使っています。

例えば外科専門医と内科専門医の隙間。急性期から療養期までの時間的な隙間。救急対応が難しい地域医療の隙間。社会復帰を果たそうとする入院患者さんと社会の隙間。
あくまで一例ですが、そういった様々な隙間をつぶさに埋め、その土地と、その土地に住む人に寄り添うのが総合診療の役割だと考えています。
といっても別段変わったことを推し進めようということではありません。

今でいう総合診療、つまり“全人的に患者さんを診る”という行為とは、病院にあるべき本来の姿ではないか。
だから本来の医療の在り方を普通に考えた結果、自ずと総合診療という選択肢が残った。それだけのことです。
私がこの入江病院をどういう方向に導いてゆきたいか。
といった具体的なイメージは正直、ありません。

私がこの病院をどうしたいかではなく、この病院が、今を生きる地域の人に必要とされる形へといかに変容してゆけるか。
あくまで人・土地に合わせ進化するのが病院のあるべき姿であり、“この病院があるからこの土地に安心して住める”と思って頂ける病院こそが、私の求める理想の形です。

そのために挑むべきことはまだまだあり、専門を問わず新しく入られる医師の方が腕を振るって頂ける環境は十分に用意しています。