腹腔鏡手術について

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腹腔鏡手術について

腹腔鏡による低侵襲手術

手術に際しては、患者さんの身体的・精神的負担を第一に考慮し、腹腔鏡による負担の少ない低侵襲手術を実施しております。
遡ること20年以上、腹腔鏡手術が一般的に知られるようになった頃は、虫垂炎や胆石症と言った良性疾患が対象でしたが、技術や機器の進歩により15年前頃には初期の胃がん、大腸がんと言った悪性疾患にまで広がってきました。 腹腔鏡手術は体の負担が少なく(低侵襲)、創が小さいため見た目がきれい(整容性が良い)で痛みが少ないといったメリットがある一方で、手術の難易度が高い(難しい)といったデメリットがあります。
2019年の大腸がん治療ガイドラインでは、進行大腸がんにも術者の経験や技量に応じて適応拡大されています。また、胃がんに対しても同様の方向性です。
当院には、日本内視鏡外科学会技術認定医が在籍しております。この資格は手術の技量を学会として認定するものです。審査基準に、『内視鏡下手術を安全かつ適切に施行する技術を有し、かつ指導するに足る技量を有していることを認定する資格』と明記してあります。自分ができるだけではなくて、他の外科医に指導できる高いレベルの技量を必要とされます。
これまで、大腸がん腹腔鏡手術は約700例、胃がん腹腔鏡手術は約200例の手術実績があります。もちろん、虫垂炎や胆石、鼠径ヘルニアなどについても腹腔鏡手術を第一に行っております。
是非、ご相談ください。

RPS(Reduced port surgery)について

当院では、腹腔鏡手術を発展させたReduced port surgery(RPS)にも取り組んでおります。これは、腹腔鏡手術は通常5-6ヶ所の穴(1-2cm)を開けて行うことが多いですが、穴の数を減らしたり、穴の大きさを小さくしたりして行う腹腔鏡手術のことです。先に述べました通り、特にがんに対しては手術が命を左右することがあるため、なにより手術の質が最も大切だと考えております。手術の質が担保された上でRPSを行うことができれば、患者さんのメリットはかなり大きいと考えております。がんの進行度やがんの部位、内臓脂肪の多さなどRPSに適さない場合もあるため、全ての方に行えるわけではありませんが、可能な限り取り組んでおります。もちろん、虫垂炎や胆石症などの良性疾患にも可能です。

傷痕の比較(S状結腸がんの場合)

  • 腹腔鏡手術の場合


  • RPSの場合


  • 開腹手術の場合


診察担当表

 
午前
診察

針生 智樹

加藤 大

針生 智樹

加藤 大

午後
診察
針生 智樹

加藤 大

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