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理事長挨拶

 当法人は昭和47年に51床の病院からスタートし、令和4年4月現在、一般急性期病棟52床、地域包括ケア病棟42床、回復期リハビリテーション病棟50床、医療療養病棟55床のケアミックス病院を基幹施設として、介護老人保健施設(定員100名)、サービス付き高齢者向け住宅、訪問看護ステーション等を運営しています。

 基幹施設の入江病院は入院機能のほか、二次救急、外来診療、リハビリ、在宅医療、内視鏡検査及び処置、手術、透析などを行っています。「5疾病・5事業」における「救急医療」「糖尿病」分野においても、地域医療に貢献すべく努力しております。
 救急医療においては積極的に救急搬送を受け入れており、令和3年度も新型コロナ感染症の影響を受けたものの、感染に対応した救急体制に再編し1,700件/年以上の受け入れを行いました。今後さらに増える見込みです。スタッフの尽力もさることながら、基幹病院や診療所の先生方からのご理解、ご協力にも大変支えられました。心より感謝申し上げます。
 今後も状況に応じた医療、介護を提供すべく機能向上に取り組んでまいります。
 糖尿病分野では清水匡医師が中心となり、国が推進している「糖尿病性腎症の重症化予防」に取り組んでおり、医師をはじめ看護師や管理栄養士、理学療法士らとともに地域への重症化予防プログラムの普及や糖尿病予防の啓発活動を行っています。

 医療の専門化が進む一方で、複数の疾患を抱えていることが多い高齢者に対しては、総合的な医療の提供が求められます。また、医療だけでなく介護・福祉が切れ目なく連携することが必要です。
 これからの高齢社会において必要な医療は、高齢者救急、がん治療、在宅医療、認知症治療と言われています。
 そして、重要なことは地域包括ケアシステムのなかで高齢者救急を担う二次救急を円滑に運用することです。それには、脳卒中、骨折、肺炎、心不全などいわゆる高齢者に多い疾患をしっかりカバーできる二次救急病院が必要であり、ケアミックスという形態であればさらに高齢者にやさしい医療を提供できます。
 法人の基幹施設はケアミックスの二次救急指定病院です。また、介護老人保健施設等も運営しており、地域包括ケアシステムを単一の法人で完結して運用しているという他法人にはない特徴を持っています。
今後、小回りの利く地域密着型の民間病院が重要だと考えており、これまで以上に地域へ安心できる地域医療を支えるお手伝いをさせていただきます。

 「質の高い医療・介護」の提供のためには、まず地域の方々から親しまれる病院であることが重要です。そのため、医師は高度な技術だけでなく、患者さん、職員たちが安心してスムーズなやり取りができる「コミュニケーション力」が大切と考えています。医師同士の信頼が重要であることはもちろんです。当院は、各診療科のコミュニケーションが良好で互いに協力的であることが特徴です。
 ともに患者さんと向き合える仲間が増えることを願っています。

 当法人は、救急医療(二次救急)はじめ急性期から回復期、療養、介護、在宅医療まで切れ目なく提供することで、超高齢社会での地域の安心に貢献できると考えています。 高齢者は入退院を繰り返す傾向があります。
 安心して「時々入院、ほぼ在宅」で生活するためには、24時間受入体制と充実した訪問診療体制が必要です。2018年4月より訪問診療を行っており、今年も新たに総合内科専門医が入職されました。訪問診療においてもこれまで以上に地域医療へ貢献できると思います。

 当法人は時代によって形を変えてきましたが、「安心・満足」な医療・介護を実現するという精神は変わりません。これからも地域の安心のために医療・介護で貢献してまいります。
 地域のみなさま、今後ともよろしくお願い申し上げます。


令和4年6月1日
社会医療法人松藤会 理事長 入江隆三郎